組み立てラインは人にしかできない？
工場の自動化、ロボット化は多くの工場で検討され、特に最近は様々なラインの自動化・ロボットが進んでいます。10年前の工場ラインよりもオペレータや従業員の数が少なくなっており、同じ生産量でも人数を減らすことができています。しかし、まだ多くの工場で人の作業に依存している工程があります。それは組み立て工程です。
産業用機器へコネクタを挿入することや、ギアを組み立てるといった作業はもちろんですが、食品工場の盛り付けなど多くの工場で「組み立て工程」が人の手に依存しています。
組み立てラインを自動化していない工場様からは「うちの製品はロボットじゃできない」、「ワークが細かいから組み立てができないんだよね」、「ロボットみたいにがっちりつかむことができない製品だから」といったお声をよくいただきます。
しかし、組み立てラインに人を並べて生産する形をいつまでも続けるわけにはいかず、人の採用が難しくなっていることもあって工場の生産性を圧迫する要因になっています。
そんな組み立てラインも自動化・ロボット化がドンドン進んでいます。組み立てラインの前によくロボット化するのが「搬送」ですが、加工工程から組み立て工程へのワーク・製品の移動を人の手に依存していた工場様に多いです。
組み立て工程への搬送を番重やパレットなどでバッチ式に運んでいたものを自動化・ロボット化する形です。
この搬送工程の次にニーズとして取り組まれることが多い組み立て工程は、「力センサ」がポイントでした。従来、ロボット化というと「やわらかい製品」、「細かい部品」、「ワーク事に形状がことなる製品」、「複雑な組み立て」の組み立ては難しいと考えられていました。
しかし、位置ずれの補正技術やロボットビジョンなど周辺技術が発達したことにより、組み立て工程のロボット化がより大きな範囲で実現できるようになりました。
力センサ自体に大きな技術革新は起きていませんが、周辺技術が発達したことにより「力センサの能力を最大限生かしたロボット化」ができるようになっています。
結果として、食品工場のから揚げや惣菜、卵焼き、パン、製菓といった「やわらかいものを掴む」作業もロボット化できるようになりました。
また、産業機器自体がIoT化などにより電気配線が多くなっていますが、そういった工場の組み立て工程の「複雑な配線」も可能になりました。
力センサとしてはワコーテック（https://wacoh-tech.com/）、エプソン、KUKA、三菱、ユニバーサルロボットなど各社から競争力のある製品が出ています。重要なことはこういったメーカーの良い技術を自社の組み立て工程にうまく生かしていくことです。
組み立て工程に割いている人件費、従業員を自動化・ロボット化し、他の工程の人手不足へその従業員の方に活躍していただくことが工場にとって非常に重要になっています。
だからこそ、力センサの能力を最大限活用することで組み立て工程はロボット化できるようになり、工場全体の労働生産性もアップします。
組み立て工程は自動化できないといった考えはドンドン変えていかなければいけない状態になっていますので、一度組み立て工程を自動化できるかどうか検討することがこれからの工場経営のポイントになります。
メーカーごとの特長を知らないといけない？
組み立て工程を自動化するためには力センサの能力を以下に活用するかが重要になりますが、各メーカーによって特長が異なります。
例えば、はめあい公差をシビアに精度高く組み立てを行う場合はエプソンやワコーテックの力センサを活用することで実現できる可能性が高くなり、一方で今話題の協調ロボットとして活用する場合はユニバーサルロボットやKUKA（ドイツのロボットメーカー）を活用することが重要です。
コネクタの挿入やギアの組み立て、盛り付けなど自社の組み立て工程がどういった工程であるかに応じて、力センサを活用することが大事になります。
しかし、実際は各メーカーの特長を把握して選定する必要はありません。メーカーごとに異なる力センサの特長を生かすことができるプロと一緒に進めることで解決することができます。
メーカーの場合、メーカーの技術については熟知している一方で、どうしてもそのメーカーを使用したいという想いがありますが、メーカーではない場合は様々なメーカーの良い部分を活用して組み立て工程の自動化を実現できます。
だからこそ、様々なメーカーを活用した実績のある会社へ相談することで、組み立て工程をロボット化して生産性をアップすることができます。
組み立て工程のロボット化はお気軽にご連絡ください。
ロボット無人化ドットコムを運営する佐賀プラント工業は、様々な工場様で自動化、ロボット化による生産性アップの実績があり、組み立て工程の自動化・ロボット化の実績も多数あります。
「うちのワークは組み立てを自動化できる？」、「ロボット化したら生産性あがる？」、「ロボット化は興味あるけど技術がわからない・・・」という方こそ、まずお気軽にご相談ください。プロの専門知識で一緒に組み立て工程のロボット化・自動化をサポートします。
