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産業用ロボットの導入の流れと注意したいこととは?

産業用ロボットの導入がなぜ増えている?

産業用ロボットの導入が工場に増えています。産業用ロボットを導入して工場の生産工程を自動化したいというお問合せや相談が増えており、「導入の流れはどうなりますか?」、「産業用ロボットを導入するときの注意点は?」といったご相談も多いです。

そこで今回は産業用ロボットを工場に導入する流れと、知っておきたい注意点をご紹介します。

すでに自動化・ロボット化を進めている製造業様も、より現場に合った形で導入するために、ご紹介する流れやポイントを抑えてより生産性をアップしていただきたいです。

 

 

まず、なぜ今産業用ロボットの導入が注目されているのでしょうか。産業用ロボットの導入と言えば、日本ロボット工業会が発行している「ロボット導入実証事業 事例紹介ハンドブック」は2017年、2018年(2018年は事例)と発行されており、参考にされている方も多いかと思います。

「ロボット導入実証事業 事例紹介ハンドブック2017(http://www.robo-navi.com/document/2017robothb.pdf)」

「ロボット導入実証事例 事例紹介ハンドブック2018(http://robo-navi.com/webroot/document/2018RobotHandBook.pdf)」

 

 

工場など製造業での産業用ロボットの導入は政府も推進しており、導入のきっかけや導入後のコメント、そして投資回収年数や労働生産性の変化などの実例が紹介されています。パレット詰みやピッキング、溶接など様々な工程の自動化・ロボット化事例が紹介されています。

経産省などの省庁からの情報発信に加えて、補助金や助成金も合わせて展開されていることもあり、様々な産業用ロボット導入事例が全国の製造業・工場で増えています。

 

 

 

しかし、製造業が産業用ロボットを導入した場合、必ず成功する、期待した成果を得られるというわけではありません。実は、産業用ロボットを導入する段階で抑えるべきポイントがあります。最も重要なポイントは「産業用ロボットを導入する目的」です。

生産性アップ?多品種少量生産対応?作業環境改善? 実は様々な産業用ロボットの導入目的

産業用ロボットを導入する目的は実は様々な目的があります。例えば、人手不足対策で少ない人数でも生産できる体制を構築するために産業用ロボットを導入する場合、労働生産性がポイントになります。これまで3人で行っていた生産工程に対して、産業用ロボットを導入して1人で行えるようにする、といった場合です。

 

産業用ロボットを導入する流れの中で、様々なメリットがあるため、途中で「作業環境も改善したいな」、「完全自動化できないかな」と検討することも多いです。技術的課題があり検討が長くなると導入することが目的になってしまう場合もあります。しかし、重要なことは自社が導入する目的をブラさずに導入することが非常に重要となります。目的が途中で変わってしまうと、産業用ロボットまたは自動機のシステムが大きくなり、予算に合わなくなってしまうこともあります。

また、目的が変わってしまって自社に最適な産業用ロボットの導入ができず、導入後に期待した成果が出なくなってしまう場合もあります。自社にとっての目的を明確にして、その目的を達成する最適なロボットを検討することが一番成果に結びつきやすくなります。

 

目的を明確化するということ自体は「当たり前」と思いがちですが、検討する中で様々な要件があるため、導入がうまくいかないケースは目的が変わってしまっている場合が多いです。

産業用ロボットを導入する主な目的としては以下が挙げられます。

・労働生産性アップ:少ない人員で生産できるようにする

・生産性アップ:人手に依存していた工程を自動化する

・品質の安定化:熟練の作業員でなくても安定した品質で検査などを行えるようにする

・多品種少量生産対応:自動機・産業用ロボットで段取り替えの時間を短くする

・作業環境改善:重量物などの搬送を現場で人が行わないようにする

他にも様々な理由がありますが、自社にとって一番解決したい課題はどれであるか、明確にすることが重要です。

 

産業用ロボットを導入する工程を全国の事例で知る

産業用ロボットを導入する目的を明確にしたら、次に導入する工程を決めます。自社の目的に合う工程へ導入することがポイントであり、最初から完全に自動化する、完全にロボット化することを考えず、最小限の予算で最大限の効果を実現できる工程を探します。どの工程にどのような効果で導入しているかはインターネット上にも様々な事例があり、ロボット無人化.comでも多数紹介しています。

産業用ロボットを導入する工程を全国の事例で知る

実績のあるプロに相談すると豊富な経験から様々な事例を紹介してもらえるため、資料をダウンロードして事例を調べ、プロに相談して事例と方法を知ることが重要です。

この時、自社の工程に導入できる産業用ロボットの手法や方法を集めることでより現場に合った導入が可能となるため、プロに相談しながら検討を進めることがポイントです。プロに相談すると、おおよその予算も把握できるため、自社に可能な形での産業用ロボットの活用方法がより具体的にわかります。

 

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生産性が上がる自動化事例集

特殊な工程のロボット化省力化成功事例集

産業用ロボットを導入する工程を全国の事例で知る

この時、産業用ロボットを導入する時期と予算を明確にすることも重要なポイントになります。時期を明確にしなければ検討だけが続いてしまうことがあり、自社の工場の課題を解決するまでに時間がかかってしまいます。

また、予算を明確にしなければ最初にどこまで行うか、という点が決まらず、最初からハードルの高い検討になってしまいがちです。時期と予算を明確にすることで自社の現場に必要な自動化・ロボット化を検討することができます。

時期と予算が決まり、プロへ相談するとおおよそのスケジュールが決まるため、自社の生産性アップ、作業環境改善へのスケジュールが明確になります。

事例を多く公開しているプロに相談する

産業用ロボットを導入する目的を決め、導入する生産工程を決めたら、プロに相談してプロを巻き込みながら要件定義をしましょう。要件定義では実際にロボットの検討を進めることになりますが、このとき「事例を多く公開しているプロを選ぶ」ことが重要です。自社の実績など多くの事例を載せているロボットインテグレーターは多くの現場をこなしているため、想像を超えた方法や提案を受けやすくなります。

技術的課題がある場合も、事例を多く公開しているロボットインテグレーターは技術力があることが多く、一緒に進める上で導入後に期待した効果を実現しやすくなります。特に、オーダーメイドで対応してくれて、自社で開発から設計、生産まで行っているロボットインテグレーターは技術力が高い場合が多いです。

 

ロボット無人化ドットコムを運営する佐賀プラント工業は、約50年にわたり製造業の自動化、ロボット化のサポートを行った実績があります。まずお気軽にご相談ください。プロの専門知識で一緒に組み立て工程のロボット化・自動化をサポートします。

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