■概要
6軸多関節ロボットを2台使用した加工機投入の自動化です。
対象となったワークは複合材料(アルミ)です。
ロボットによる自動化の要件として、加工機へのワーク投入を行うだけでなく、
人が実施していた時と同様の事をしなければ費用対効果が出ないので、ロボットでの自動化を躊躇していました。
■導入前
2つの加工機への投入作業に2人、24時間体制で行っていました。
投入前にワーク計測をし、それを加工機に反映し、加工を実施していました。
■自動化内容
マガジンに整列されたワークをDenso製の小型6軸多関節ロボットが取り出します。
専用機でワークの寸法検査を行いロボットが次工程に搬送します。
小型ロボットの出番はここまでです。
次工程では2台の加工機へのワーク投入が必要になる為、小型ロボットでは難しいのでDenso製の中型6軸多関節ロボットを導入しています。2台の加工機への投入を行うのは加工機:ロボット=1:1では中々費用対効果がでないので、
ロボットを導入する際は複数加工機へワーク供給を行う方が良い、同一ワークを加工する場合でも、加工時間に差を持たせる事でロボットの稼働効率を上げる為です。
中型ロボットは2台の加工機へのワークの投入と、加工機から排出されたワークの後工程への整列を行っています。
■導入後
加工機投入にかかわる人員を4人削減することができました。
余剰人員を別工程に移動させたことで工場全体の生産性が向上しました。