■概要
パラレルリンクロボットとカメラによる画像処理を使用したパウチの箱詰めの自動化です。
大量のパウチを箱詰めする為、多くの人出を一時的に割いていました。
大量に箱詰めをするので、1つ当たり箱詰めに必要なタクトタイムはかなり短く、スピードの問題で、お客様はロボットでの自動化は難しいと思われていました。
■導入前
3人、24時間体制で行っていました。
一度にたくさんの数を処理する必要があったため、必要個数を入れ間違えることが多発するなど、品質への影響がありました。
また、生産量も多く通常のロボットでは生産タクトタイムが合わない状況でした。
■自動化内容
完成したパウチを???によって1個ずつ切り出せる用にします。
1個ずつに切り出されたパウチをコンベアで搬送するのですが、向きがバラバラでこのままだときれいに箱詰めすることができません。
カメラを使用した画像処理を行うことで、向きを判別し、ロボットに正しい向きで取るように指示します。
バラバラにやってきた製品もロボットに目と頭脳(カメラと画像処理)を持たせてあげることで、1個ずつ正しく取り出せます。
箱の手前に在荷センサを取り付けることで、確実に同様の個数を箱に入れる事を実現しました。
また、生産タクトへの対応の為、ロボットは高速に移動及び処理ができるパラレルリンクロボットを2台採用しました。
■導入後
直接的には、箱詰めにかかわる人員を約3人削減することができました。
前工程のパウチの作成までは自動化できていたため、後工程のパウチ箱詰めを自動化に今回はトライしましたが、このことで製作から箱詰めのトータル自動化に成功しました。
パウチ製作工程では直接人員のかかわりがなくなり、大きな生産性の向上を達成しました。