食材の認識・盛り付け・・・
複雑で繊細な食品の製造ラインは人手不足が深刻・・・・
食品工場は業界全体として「人材対策」が重要になっています。人手不足が特に深刻である一方、総菜や弁当の需要が大きくなっており、食品工場の増産や効率化が常に求められています。
食品工場の人手不足対策として自動化・ロボット化したいというニーズや事例が近年は非常に注目されており、食品工場様から「ロボット化したいけど食品は難しい・・・」、「異物検出や包装は機械にある程度できても、盛り付けができない・・・」、「自動化したいけど何からどうしたらいいかわからない・・・」といったお声もよくいただきます。
飲料工場など自動化がすでに進んでいる分野もありますが、総菜工場や弁当工場、食肉や野菜など食材1つ１つにばらつきのある食品工場では自動化・ロボット化が難しい、人手に頼っている現状です。
しかし、人手不足は今後さらに深刻化し、食品工場も人材に依存して生産を続けることが年々難しくなっています。先進的な食品工場では自動化が進んでおり、将来的には業界全体として自動化・ロボット化が進んで「無人化」の方向へ進んでいます。
この時流を逃してしまうと、「増産したいけど人手がいなくて生産が追い付かない」、「人材が確保できなくて生産ができない」といった状態になってしまうことも考えられます。
規制緩和で注目急増！
食品工場の複雑な生産工程を自動化・ロボット化する「双腕ロボット」！
そんな食品工場で今注目されているのが「双腕ロボット」です。名前の通り2つの腕を持ったロボットで、人と同じような複雑な動作ができます。さらに、食品工場に求められる複雑な力加減が可能であるため、ハンドリング、搬送や検査、袋詰めといった工程を双腕ロボットでロボット化することができます。惣菜などの食品工場の場合、時期によって製造品目が変わり、商品の入れ替えが度々発生しますが、専用機だと汎用性が低くなります。しかし、双腕ロボットの場合は作業工程が変わっても柔軟に対応することが可能であり、「人手じゃないとできない」と思っていた工程を双腕ロボットを活用することで自動化・ロボット化することができます。
また、2013年にロボット導入の規制緩和が行われ、一定の制限があるものの人と一緒に作業する「協働ロボット」が推進されています。この法改正に双腕ロボットは対応した導入がしやすく、食品工場の自動化・ロボット化のキー技術として注目されています。協働ロボット自体は海外で実績が多く進んでいますが、日本でも法改正の影響を受けて協働ロボットが開発され、協働ロボットの事例が増えています。
双腕ロボットを人と同じ生産ラインの中で運用している食品工場も増えてきており、導入した工場にとっては「人の採用コストに悩む必要がなくなった」といったお声があります。双腕ロボットは他の自動化・ロボット化用産業機械と比べてコンパクトであることも特徴であり、限られた工場のスペースを有効活用することができます。
※出典：川崎重工「duAro1」（https://robotics.kawasaki.com/ja1/products/robots/dual-arm-scara/duAro1/）
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