熟練工に頼ってしまう研磨工程・・・・
研磨工程はバリ取り、表面処理など様々な工場で必要となる工程ですが、製品の品質、歩留まりを左右する重要な生産工程です。研磨には技術が必要であり、すぐに人材を育てることが難しいため、熟練工にどうしても頼ってしまう工程です。しかし、研磨のプロフェッショナルである熟練工が高齢化しており、人手不足で人材確保が難しくなっている現実もあります。
特に、ワーク(製品)のサイズが大きい場合、ムラなく均一に研磨加工することが難しく、削りすぎて不良品が発生しやすくなってしまいます。材料のロットや加工箇所によるばらつきを考慮して高い品質で加工できる熟練工は貴重な存在ですが、研磨工程は削り粉が舞いやすく、危険が伴う工程であるため、作業環境が悪くなってしまいがちです。
重要な工程だからこそ、人手をかけている一方、人材を育てにくい研磨工程ですが、熟練工へ依存したままだと工場全体の生産性を上げる限界があり、人材不足がさらに深刻になると研磨工程ができなくなってしまいます。
多くの業界でこういった研磨工程のニーズが高まっており、研磨工程のロボット化が注目を集めています。さまざまな産業用ロボットメーカー、産業機械メーカー、ロボットインテグレータが研磨工程の自動化・ロボット化のために技術開発を重ねており、工場の自動化・ロボット化で最も注目されている加工工程の一つになっています。
しかし、どんな研磨ロボットでも人手不足対策になる、労働生産性を上げられる、品質を維持・向上できるというわけではありません。場合によっては、「ロボットを導入したけど品質が落ちて、結局全体の10%くらいしか使えていない」ということも最悪起こってしまいます。
ロボットを活用して研磨工程を自動化することにより、人手不足の不安に悩む必要がなくなるだけでなく、ロボットであるためワークサイズに関わらずムラなく均一に加工することができます。人が加工工程を行う場合、長時間連続で研磨し続ける限界がありますが、ロボットの場合はその不安がなくなります。
だからこそ、研磨のロボット化で生産性をアップするためには抑えるポイントがあります。
出展:安川電機「鏡面加工ロボット」(http://www.e-mechatronics.com/product/robot/deburring/index.html)
研磨のロボット化で“成功”するにはポイントがあった!
大手メーカーはもちろんですが、様々な「研磨ロボット」がありますが、研磨加工をロボット化して「成功」するにはポイントがあります。実は、「自社のワーク、生産に合わせた研磨のロボット化」を抑えることで自動化・ロボット化で効果を発揮します。工場で生産しているワーク・製品は1種類とは限りません。また、設計変更や時期によって生産するワークが変わることもあります。研磨といっても全て同じというわけではないからこそ、自社で生産しているワーク、生産状況に合わせて研磨加工のロボット化を進める必要があります。
例えば、ロボットには特異点と呼ばれるロボットの構造的に制御できなくなる姿勢があります。生産している製品、ワークの研磨で特異点(ロボットに難しい姿勢)の場所まで行う必要がある場合、自動化はできなくなります。だからこそ、ロボット化を進める際は自社の工場のワークに合わせた自動化を検討することが必要です。
さらに、自社での生産状況としてロボット化することでどの程度効果が見込まれるかをしっかりと抑える必要があります。将来の為の投資は必要ですが、自社として今やるべきことは何かを知っておくと研磨加工のロボット化は成功しやすくなります。
研磨の自動化・ロボット化は実績を見てまず相談することが第一歩!
研磨工程で成功するためにはロボット化のプロに相談することが第一歩です。しかし、その会社の実績を見て、研磨工程のロボット化を行った経験があるかどうかを見る必要があります。ロボットを入れるだけでなく、生産性をアップするために協力する企業に相談することで、研磨工程のロボット化で成功することができます。
ロボット無人化ドットコムを運営する佐賀プラント工業では、工場の自動化・ロボット化に多くの実績があり、まずはお気軽にご連絡いただければ、プロが自動化・ロボット化をサポートします。
「こんなことできる?」、「うちはどうかな?」などまだまだこれからという食品工場様こそ
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